2012年1月に発売されて以来、1年半が過ぎた現在も最強を誇るロジクール HD Pro Webcam C920 を前機種であるC910と比較してみます。
仕様上の変更点は
- 画像センサーが500万画素から300万画素にダウンしたが解像度は上昇した
- オートフォーカスの速度が上昇した
- 音質補正機能RightSoundがRightSound2になった
- H.264圧縮をカメラ側で行うようになった
- 色合いと明るさはC910のほうが範囲が広いが手動設定が必須、C920のほうは自動で充分使えるレベルになる
画像センサーが仕様上ダウンしている件については、様々な意見が寄せられているようですが、「C920のほうがきれいになっている」という声もあり、「C910のほうが解像感が高くて好み」という声も少なくありません。静止画に限ればC920に軍配を上げる人がほとんどです。
H.264圧縮をカメラ側で行うようになったことはPC側のスペックを要求しなくなって良いのですが、H.264特有の画像になってしまうことが気に入らない人もいます。
ロジクールの専用ドライバで対応しているソフト(skype等)で使う分には問題ないのですが、他のソフトで使おうとすると最低解像度で固定になってしまったり、ワイド非対応になってしまったりと、ソフトウェア(ドライバ)部分の甘さが目立ちます。
C910はその点が非常に素直な作りなので、監視・防犯用途ならC910を選択すべきかもしれません。
音質補正のRightSound2については、人間の声だけをくっきりさせるようになっているため、楽器演奏やその他の目的で使うなら使わないほうがよいでしょう。
その他の変更点は
- ケーブルが30cm長くなった
- 三脚穴が付いた
ですが、特に三脚穴は高級機に必須ともいえるため、「やっと付いた!」という声も多いようです。
最後に、ロジクール社のwebカメラ全般についてよく言われることなのですが、明らかに画質の個体差があります。
量産品である以上ロットによって違いがあるのは仕方がありませんが、特にC920はレンズ内のゴミが多い気がします。
C910は比較的少ない気がします。
ゴミが入っていた場合は、メーカー返送して取り除いてもらうか新品交換してもらいたいところですね。